忍者ブログ

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

AF NIKKOR 35-105mm 3.5-4.5 の分解、レンズ清掃

AF NIKKOR 35-105mm 3.5-4.5 の分解、レンズ清掃







ジャンクレンズのAF NIKKOR 35-105mm 3.5-4.5ですが、フィルム用のAFのものです。

ジャンク品で買ったわけではありません。

当時、新品で買っています。

本体と一緒に親が買っていました。私は記憶がウル覚えであまりおぼえていませんでしたが、標準ズームなんでしょうか?

これは。

7万円くらいでカメラとレンズが買えたような、、


それが、、
20年、30年の歳月を経て、ジャンク品としてまた自分の目の前に登場しました。

見事なまでのカビ、曇り。完璧です。

ファインダーを見ただけで、曇って見えません。

一度、分解を試みようとして、カニメレンチがなくてどうしようもなく諦めました。
このレンズはしまっていました。

しかし、いつのまにか、自分がオークションで、35mm-からはじまるZOOMを探していました。

ふと気づけば、うちにあるのはAFですが、35mmからです。これは先日、1つうまく行ったし、やってみるか。

カニメレンチなんて、にたようなもので自作すればいいはずだ。。

という安易な考えで、時間もないのにはじめてしまい、15分でカタをつけるつもりが2時間以上。。。

そして、かたこりがひどいです。


何が大変か?って、レンチの調節とカビ?いや、曇りをこすり落とす作業です。
これ、ほんとカビなんでしょうか?

曇りは力入れてこすって、こすって、若干変わるかどうか、変化も少ないです。

いっそ、皮で研磨してやるか、という感じでした。

普通の点カビは落ちました。曇りはほんと、きついですね。

そして、無事組み終わって、再度、写真をうつせるようになりました。

さすがに、これは高い値段で買って、ほとんど使ってないんです。


当時から、買ってすぐに曇りが広がり、もうだめです。




ようやく生き返ったレンズです。


撮影すると、最短距離が1.4m。。

辛いです。マクロボタンがあって押して、ひねると、10cmの距離でしかピントが合いません。

それでも1/4倍です。

こんな、、、なんという使い勝手の悪さでしょうか、、

ただ、写した時にはっとするような、クリアな画像が出たので、これいいかも。って感じです。

なにやら、ミノルタから出ているレンズも同じ仕様で、分解の様子が同じなんです。

中身が一緒でしょうか?そっちの方のレンズはなかなかいいレンズだという評価でした。

ものすごくくっきりしていて、ボケが綺麗だということです。

くっきり撮る風景なんて、あまり興味ないんですが、、、最近の感じですと、ぼかさないとどこも撮れないような気がしていまして、、

105mmがいいので、単焦点みたいに使うしかないようです。

クリアなだけですと、新しいものと一緒です。
ボケが大事です。

開放近くで使って、メリハリの有る写真を撮るのにいいかもしれません。



AF NIKKOR 35-105mm 3.5-4.5の分解

*実施は自己責任で、自分で分解する場合は、1000円以下のジャンクレンズにしましょう。


前群

ズームを回して、筒の周りに埋め込まれている、ビスを全部外すと、1番先頭のレンズが逆ネジ方向に回すと外れます。

これがピントあわせになっています。1cm弱の範囲をレンズを移動させるだけで、近距離から無限遠まで調節するとは微妙なものです。





この前群先頭からはっきりわかる、くもり、カビ。
これが今回のメインターゲットです。ひどいもんです。


この前群ユニットだけ取り出しても、全く、手が届きません。

そこで、カニメレンチで外します。
今回は自作しました。ちゃんと、工具は買いましょう。







ついに目的のレンズを取り出しました。1枚目ではなく、2枚めの裏側です。
さらに、もう1枚以上ありました。。。


これがカニメレンチで外したリングです。


こんなかんじでした。この2枚めのレンズが原因です。


1枚目


2枚目


さらに、奥には点カビがみごとにはえています。


欠き込みのあるプラスチックのリングの隙間にマイナスドライバを入れて、動かしていると外れました。




知恵の輪か、組み木細工のようです。




レンズの縁取りの輪っかをゆるめます。




レンズが載っています。1枚は縁を持ってとりました。
2枚目は、筒ごと裏返して軽くトントンとすると、落ちてきました。


オモテウラを間違えないように。


留めリングとレンズです。


これがカビです!見事に繁殖しています。これ以上、胞子を飛ばして増える気なのでしょうか。。
いざ、アルコールをつけた拭き布でこすると、、、、、、手応えなし。。。
裏か。。。。。。。。。。


ここでお手上げですか。。この中心の小さい筒には周りにカニメレンチの穴があります。
ここをまわさなければ、極小ドライバー二本を使い、足でレンズを挟んで、おもいっきり回すも動かず。。

こんどは、グリップのしっかりした、ドライバーの先の細いものを二本で、、力が強く入り、カスっと、まわりました。





これです。






外した後には、リングと、その先は絞り羽根があります。この先はもう、体力的にお手上げです。
汚れもないようで、助かりました。


このレンズを綺麗にして、無事完了です。





ところで、前から2枚目にあった、この問題のレンズ。
いくらこすっても落ちません。またです。以前も他のレンズでこのかんじです。


掃除後のもの



1回だけ軽く洗ったもの。強力な掃除前のもの


なんなんでしょうか。。

なにか、べっとりとしたものがついているようで、最後は、拭き布を棒に巻いて、力強くこすっていくと、徐々に薄くなるのは感じました。

基本的に汚れが残っていますが、最初よりはマシでしょうか。↓




組み直していきます。さいごのユニットをつけて、




はー、長かったです。

最後はピントの位置の調節をするのですが、少しミスりました。またあとでやります。

埋め込みネジだけを外せばいいので楽です。

最短距離でピントが合うようにして、埋め込みネジを締めればいいと思います。





後群にもカビが。。

後群



カニメのところにステンレス定規が入り、回せました。



取り出すとこんな感じです。



この先にもカニメが見えるような、、、もう無理です。



今回は極力、機械、メカの部分は触らずに、レンズだけを触れたのが良かったです。

絞り調節のメカや、AFの仕組みが出てきたらお手上げでしたので、よかったです。



一番、疲れたのは、曇りをこするのと、カニメレンチづくりでした。




最短1.4mでよく見えません.105mmでとっても小さいです。
しかし、かなりクリアです。MFです。AFなんて動きません。絞りはカメラ側でコントロールできました。



マクロモード。ボタンを押しながら、105mm以上に回すと、10cmの距離でしかピントが合わなくなり、大きく撮れます。
1/4倍です。おそらく。



少し、ぶれましたが、だいたい、いいようです。周辺部もちゃんと出ています。
あの曇りは目に見えて影響している感じはいまのところしていません。


今回は、うまく行ったかもしれません。


PR

カテゴリー